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磁石すうじ盤

数を理解し、数が好きになるために!

公文式学習では、公文式のプリント教材のほかに、一人ひとりの力を伸ばすために、玩具(公文の中では「教具」の呼称)も、補助的に活用することがあります。その中でも、もっとも古くから使用されている玩具のひとつが「磁石すうじ盤」です。
数字が印刷された盤の上に、同じ数字が印刷された磁石のコマを置いていきます。磁石のピタッとくっつく感触を楽しみながら、数の性質や規則性を身につけ、計算力の土台をつくります。

初代「磁石すうじ盤100」

公文の現場から生まれたすうじ盤

1981年、幼児や障害児の指導に熱心に取り組んでいた公文の先生たちが、小さい子どもたちが数字に楽しく触れ、計算の学習へスムーズに入れるようにと手づくりしたものが始まりです。「30」という数字にしたのは、カレンダーの数として子どもたちになじみがあり、認識しやすい数字のかたまりではないかと考えたからです。先生方の意見を聞きながら30と100のタイプが作られ、セットとして発売されました。その後、発達段階に合わせて使えるように「磁石すうじ盤30」と「磁石すうじ盤100」が、それぞれ別商品として発売されました。磁石盤のシリーズには、「磁石かんじ盤」「磁石あいうえお盤(裏はすうじ盤50)」もあります。

駒の表面と裏面。左から「磁石すうじ盤30」、「磁石あいうえお盤(すうじ盤50付き)、「磁石すうじ盤100」

実践の中で効果がわかってきました

教室の子どもたちはコマが盤にくっつくことが不思議だったようで、喜んで取り組みました。先生方からは、「えんぴつをまだ上手に使えない2~3歳くらいの幼児にはもちろん、1歳児でも楽しんで遊べる」「数の並びが身につく」「集中して遊ぶことで作業力がつき、学習への興味や意欲が引きだされる」といった報告が相次ぎ、その効果には目を見張るものがありました。

「磁石すうじ盤」には、さまざまな学習効果・波及効果がありました。まだ数字の読めない子どもでも、遊びながら自然と数字を認識し、見分ける力がついていきます。また、くり返し使っていると、子ども自身で数の並びや法則性に気づき、頭の中に数の概念が形成されていくのです。

たとえば「磁石すうじ盤30」で遊んでいると、10ごとのかたまりで色が分かれていることや、右端の列が、5、10、15…となっていることなど、並びに法則性があることにも気づくようになります。

さらに「1の次は2、2の次は3」とコマを置いていくことは、「たす1」のたし算につながっています。2つ飛ばし、3つ飛ばしで置くと「たす2」「たす3」の概念、逆に置けば、ひき算です。

「磁石すうじ盤」は、乳幼児の能力開発に有効な基本的教具となっただけでなく、教室を越えて、一般の家庭、さらには広く海外でも使われるロングセラーになっています。

脳の健康教室や学習療法への広がり

「磁石すうじ盤」に取り組むと、脳の「前頭前野」が活性化することが、脳科学の研究でわかりました。そこから、認知症の方向けの非薬物療法である「学習療法」や、高齢者の脳の健康づくり(認知症予防)のための「脳の健康教室」でも「磁石すうじ盤」が導入されるようになりました。

完成までにかかった時間の記録をつけながら、日々の楽しみのひとつとして取り組んだり、「目標タイム」を目指してチャレンジしたり、「磁石すうじ盤」を介して人とコミュニケーションを図ったりと、さまざまに活用されています。

※「大人の磁石盤」は、学習療法センターが、「脳の健康教室」の受講者や「学習療法」を導入している施設向けに提供している商品です。

株式会社公文教育研究会 学習療法センター

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