「脳を鍛える大人のドリル」シリーズについて
「脳を鍛える大人のドリル」とは
「脳を鍛える大人のドリル」シリーズは東北大学・川島隆太教授の研究に基づき、
脳を若く健康に保ち、脳の働きを向上させるために開発されたトレーニングブックです。
2019年から、アプリと連携して使える「毎日楽しむ大人のドリル」シリーズの刊行も始まりました。


川島隆太・東北大学教授
1959 年千葉県千葉市生まれ。
東北大学医学部卒業、同大学院医学研究科修了。スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学助手、講師を経て現在同大学教授。医学博士。元文化審議会国語分科会委員。脳のどの部分にどのような機能があるのかを調べる「ブレインイメージング研究」の、日本における第一人者。
最新の脳科学に基づいた脳に最適なトレーニング最新の脳科学に基づいた脳に
最適なトレーニング
文章を声に出して読む「音読」や簡単な「計算」、「漢字の書き取り」などが、脳をたくさん使う効果的なトレーニングであることが、最新の研究により明らかになっています。
たとえば簡単な計算問題を、できるだけ速く解いているとき、左右の脳の多くの場所が活発に動いていることがわかります。この「脳を鍛える大人のドリル」は、計算や音読、書き取りなど脳を活発に働かせる問題に、毎日継続して取り組んでいただけるよう構成したシリーズです。
詳しい解説はこちら(「脳を鍛える大人の計算ドリル8」より抜粋)▶
こんな方に…
- 物忘れが多くなってきた
- 人の名前や漢字が思い出せないことが多くなってきた
- 言いたいことがなかなか言葉に出せないことが多くなってきた
- 創造性を高めたい
- 記憶力を高めたい
- コミュニケーション能力を高めたい
- 自制心を高めたい
- ボケたくない

「脳を鍛える大人のドリル」シリーズの使い方
トレーニングのコツとヒント
- (1)「計算」は速く解くことが大切。答えが間違っていても、影響はありません。
「脳のトレーニング」としての計算は、できるだけ早く計算を解くことが大切で、計算の答えが正解かどうかは関係ありません。正解の数に関係なく、計算をすらすら解くことが脳の活性化をうながすのです。ただし、計算をしないで答えの数字だけを早く書くことは意味がありません。
- (2)「音読」は意味を考えながら読まなくても構いません。
脳のトレーニングとしての音読は、できるかぎり速く声を出して読んでいただくことが大切です。意味を持たない単なる文字が羅列された文を音読した場合でも、脳が活性化することがわかっています。
- (3)トレーニングはマイペースで続けましょう。
脳のトレーニングは、継続して取り組むことが大切です。一日に、何日か分をまとめて取り組んでも結構ですし、逆に、お疲れになったときには、トレーニングを休んでいただいてもかまいません。ご自分のペースを保って、楽しみながら取り組みましょう。
- (4)「前頭葉機能テスト」で、定期的にご自身の変化を確認しましょう。
「前頭葉機能テスト」やトレーニングの結果は、他の方と比べるためのものではなく、あくまでもご自身の過去の記録と現在を比較するためのものです。「年代別の標準値」も、特に設定しておりません。また、効果があらわれてくる時期には、個人差がありますので、楽しく気軽に取り組まれることをおすすめいたします。
- (5)認知症改善のためには、「脳を鍛える学習療法ドリル」をおすすめします。
認知症高齢者の方にはこのシリーズではなく、「脳を鍛える学習療法ドリル」(2005年7月1日発行)をご利用になることをおすすめいたします。「脳を鍛える大人のドリル」は、認知症の方にとって問題の難易度がやや高いため、学習療法に使用することはおすすめできません。
「学習療法ドリル」について
「脳を鍛える学習療法ドリル」は、公文教育研究会学習療法センターが認知症高齢者のために開発した「学習療法教材」から抜粋し編集したもので、「脳を鍛える大人のドリル」シリーズとは内容が異なります。(学習療法とは、音読と計算を中心とする教材を用いた学習を学習者とスタッフがコミュニケーションを取りながら行うことで、学習者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善をはかるものです。)