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知育玩具『知らない国がすぐに見つかる くもんの地球儀』開発秘話

すぐに見つかる!どんどん探したくなる地球儀

2019年2月から発売開始した「知らない国がすぐに見つかる くもんの地球儀」。この商品は、50音順のさくいんと、色分け地図をヒントにお子さまが「すぐに自分で」国を見つけられるよう工夫された地球儀です。ご使用いただいたお客さまからは、「わかりやすく、見つけやすい」「すぐに見つけられるから、次から次へといろいろな国を探してみたくなる」などご好評をいただいております。

この『知らない国がすぐに見つかる くもんの地球儀』は、どのように企画、開発されたのでしょうか。

開発担当者に話を聞きました。

モニターを通して、子どもから学んだこと

モニターの様子

地球儀は、眺めているといろいろな発見があるものです。子どもの時から地球儀に親しんでいたら、世界に対する興味がどんどん広がるだろうなと思い、企画開発をしてみたい題材でした。また、お客さまから「くもんの地球儀はないのか?」というお声もよくいただいていて、くもんらしい地球儀を作れないかと長年考えていました。ただなかなか企画立案にまでは至らずにいました。

そんな中、「子どもから学ぶ」というくもんの開発理念に立ち返って、地球儀のモニターを重ねていく中で、「子どもは、一人では国を見つけられない場合が多い」ということに気づきました。大人だったら、知らない国名を聞いて探すときも、持っている知識から予測し範囲をしぼって探します。一方、子どもは国に関する知識がまだ十分でないことも多く、全世界から探していて、なかなか見つからないという状況が見られました。考えてみれば当たり前のことではあるのですが、モニターを通して得たこの発見はまさに目から鱗でした。

次に地球儀を持っているご家庭で使用方法のヒヤリングをしたところ、大人がヒントを出したり、一緒に探したりしているといった意見を聞くことができました。このような使われかたから、地球儀は子どもにとって、「大人と一緒に使うもの」であり、「大人がいないと、見つけたい国をなかなか探し出せない」ことが多いということがわかりました。

色をヒントにした地球儀

モニターやヒヤリングを通して、子どもが一人でもすぐに国を見つけられる地球儀を作りたいと思い考えたのが、「色をヒントに国を探せる地球儀」。子どもにとって直感的にわかる「色」が、大人の代わりに探す範囲を絞ってくれるのではないかと考え、試作品でモニターをしたところ、次から次へと夢中になって国を探していく様子が多く見られました。見つけた国について、「おばあちゃんが行ったことある」「この間テレビで見た!」など、いろいろな話も出て、どんどん探していく様子はとても楽しそうでした。

このようにしてモニターやヒヤリングを重ね、出来上がったのが『知らない国がすぐに見つかる くもんの地球儀』です。商品製作を通して改めて感じたのは、子どもたちにとって地球儀は好奇心を刺激するもので、「自分の力で探している国をすぐに見つけることができる」というのは、達成感にもつながるということです。
この地球儀を使って調べるということを通して、子どもたちには、自分の生活の中でいろいろな国名をキャッチし、世界への興味をどんどん広げていってほしいと思っています。

【くもん出版公式note】知らない国がすぐに見つかるくもんの地球儀 開発秘話(ロングバージョン)

ご要望に応えて大きなサイズを開発

左が従来の直径20㎝の地球儀、右が新発売の直径26㎝の地球儀

「知らない国がすぐに見つかるくもんの地球儀」発売後、さまざまなご感想をいただきました。その中には「文字を大きくしてほしい」「大きいサイズはないのか」「漢字にルビがあると嬉しい」といったお声があり、実現可能か検討を重ねてきました。そして2022年3月に発売されたのが、「知らない国がすぐに見つかるくもんの地球儀 L」です。色を使って知らない国を探すことができるという特徴はそのままに、

・地球儀の直径が20㎝から26㎝へ大きくなる。

・すべての漢字にふりがながついている。

・さくいんブックも大きく読みやすくする。

といった良さが加わりました。

ぜひ、お手に取っていただけると嬉しいです。

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