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絵本・児童書

SNS担当が語るこの1冊:『 With You 』

2020/12/18 17:15

2020年11月に刊行された濱野京子先生の新刊 『 With You 』 は、少年と少女の心のつながりを描いた作品です。読み終わってしばらくしたある日、このタイトルの意味深さにハッと気づき、あらたな感動が湧きおこってきたことを思い出します。

 

中学三年の悠人は、夜の公園で出会った少女・朱音の秘密を知り、彼女の力になりたいと思うようになりますが…

この冒頭場面からぐっと引き込まれます。

 

この少女には何があったのでしょうか?
そして、二人の関係はどうなっていくのでしょうか?

 

 

私が感じた物語の読みどころ

あくまで個人の感想ですが、ポイントとしてご紹介したいのは以下です。

 

■ヤングケアラーって?
「ヤングケアラー毎日新聞取材班」のtwitterアカウントには「家族を介護する15~19歳は3.7万人と推計。子どもが周りに助けを求めることは少なく、日本社会に埋もれています。」と説明されています。

「ヤングケアラー毎日新聞取材班」

本書の登場人物の朱音も、周りに相談できないまま、介護や妹の世話に追われます。その負担が、学校を遅刻したり、制服にシワがついていたりするなど、生活の乱れとしてあらわれます。それでも、何とか日々をやりくりしていくのです。

■上質な恋愛小説
夜の公園でさびしそうな姿を目にしてから、朱音のことが気になってしまう悠人。やがて事情を知り、力になりたいと思うようになりますが、朱音はその気持ちをどう受け止めるのでしょうか…。二人の恋のプロセスとその行方は必見です!

■いざというときに垣間見える大人の力
困難な問題に直面しているにもかかわらず、なかなか助けを求めることができないのが、ヤングケアラーの深刻な問題です。本書の朱音も、先生や単身赴任の父にも相談できず、たった一人で苦しんでいました。
そこで手を差し伸べたのが市役所で福祉関係の仕事をしている悠人の母親でした。普段、息子には、淡々として平凡に見えていた母が、困難に直面したときに、大人としての力を発揮するのです。ここは本書の読みどころのひとつだと思いました。

■濱野作品を貫く視点
本書は「ヤングケアラー」という社会問題を採り入れながら、悠人と朱音の恋を描いた恋愛小説です。著者の濱野さんは、総理大臣になりたい小学5年生の少女を通して政治や社会について考えさせる『ソーリ!』という作品も書かれています。どちらも、子どもたちと社会の問題に目を向けてきた著者ならではの読みごたえのある作品です。

『ソーリ!』(作:濱野京子 画:おとないちあき)

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