ベストレビュー
命をつないでいく
「ふうせんのはか」と続けて読みましたが、こちらの作品もまた、子どもの頃に経験した気持ちを懐かしく思い出させてくれるお話でした。 誰かが自分のために、まごころ込めて贈ってくれたもの(してくれたこと)を、その人の思いの深さもわからず、感謝の心ももてなかったり、素直に喜ぶことさえできなかったことってありませんか? 後になって、その思いに気づき、心の底から「ありがとう」の気持ちがこみ上げてきたという経験を、多かれ少なかれ重ねながら、人との絆を深めていったり、心を成長させていくものだと思います。 人は誰も、そんな思いを受け継ぎながら、命をつないでいくものなんだな、ということが、ひしひしと伝わってくるお話です。
[あらすじ]
あかるいそとからかえると、台所は、まっくらに見えた。おばあちゃんは、「おかえり。ちゃんと、手をおあらい」と、いつもとおなじように、こえをかけてくれた。おこってはいないようなので、すこしほっとした。おばあちゃんは、せなかをむけて、なにかをしていた。くらさに、目がなれてくると、ぼくは、どきりとした・・・・・・。
発売年月:
2001年
06月
在庫状況:
品切れ中(重版未定です)
ISBN:9784774304588
商品コード:39084
判型:A5変形判
本体サイズ:縦20.7×横15.7×厚さ1.6cm
重量:330g
ページ数:88
対象:小学中学年から
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