[あらすじ]
小学6年生のマホは、読んだり書いたりすることが難しい「ディスレクシア」という学習障害をかかえている。書かれた文字や行が重なって見え、単語をひとまとめにとらえるのが苦手なため、一字、一字ひろって読むしかできない。マホは転校した友だちの手紙すら読めないことに絶望していた。そんなある日、お気に入りの博物館に出かけたマホは、丸天井の下で、端正な顔立ちの少年、正樹と出会う。会話のなかで、ふと正樹の口から出た「おまえ、作家かなんかになりたいとか?」という言葉に、マホの心はざわつくのだった。
[内容紹介]
文字を持たない民族に生まれたなら、どんなによかっただろう。そこで、わたしは語り部になるのだ。闇を照らすたき火の前にあぐらをかき、肩から幾何学模様のショールをかけ、髪には鳥の羽を立てて、炎とともにかすかに体をゆらしながら、果てしない物語を一族郎党に語って聞かせるのだ・・・。
夢に悩み、あきらめ、それでも支え合って、前を向こうとする、マホと正樹の姿をさわやかにえがく物語です。
発売年月:
2015年
07月
在庫状況:
販売中
ISBN:9784774324098
商品コード:34566
判型:四六判縦
本体サイズ:縦19.4×横13.4×厚さ2.0cm
重量:353g
ページ数:224
対象:小学高学年から
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