ベストレビュー
地震の正体は?余震は?
出版された時から気になっていたのですが、読もうと思っているうちに課題図書に選定されていました。 試しに息子に読み聞かせてみたら「難しい」と言われてしまい、もう少し大きい子向けだったかな?と。 地震の正体は?余震は?などがわかりやすく書かれていると思います。 この本を書かれ大木さんがなぜ地震学を勉強とされようとしたかといううこと、地震のメッセンジャーになろうと思われたところなどは、読んでいて思いが伝わってきてうるっとしてきました。 確かに専門的なことは専門家だけがわかっている場合が多いです。 こんな風に一般の人、子どもたちにわかりやすく伝えようとする努力は何にでも必要なことだなあと思いました。 ただ、地震で受けた傷が大きいお子さんにはまだ勧めるのは私もできませんが、大人が備えとして読んでおいて、必要なことを子どもたちに伝えるのにも参考になる本だと思います。
[内容紹介]
地球の声に耳をかたむけている科学者がいると聞くと、「そうなの?」と思いませんか。じつは地球は、いろいろな声を出しています。大気の声、海の声、火山の声、そして大地の声。この、大地の声を聞くのが地震学者です。もちろん人間の耳には聞こえないから、ほんのつぶやきものがさないほど高性能な地震計を使います。そうして声を調べると、地震の正体や地球の中のようすまで、知ることができるのです。
地震が起きるのは、地球の内部がまだまだ熱く、生きている星であることが原因です。だから、わたしたちは地震からのがれることはできません。でも、地震学者が地球の声を聞いてきたことで、地震の正体や、わたしたちが地震とどのようにつきあい、どのようにして身を守ればいいのかがわかってきました・・・・・・。
東北地方太平洋沖地震がどのようにして起きたのか、津波が発生し たのはなぜか、日本列島がどう移動し変形したのか、たくさんの地震 が続いて起きている理由はなにか。多くの子どもたちが知りたがって いることを、地震学者である著者がわかりやすく説明します。
[著者について]
東京大学地震研究所広報アウトリーチ室助教。2001年北海道大学理学部地球惑星科学科卒業、2006年東京大学大学院理学系研究科にて博士号を取得後、カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋学研究所にて日本学術振興会海外特別研究員。2008年より現職。
発売年月:
2011年
12月
在庫状況:
販売中
ISBN:9784774320250
商品コード:34518
NDC:453
判型:A5判縦
本体サイズ:縦21.6×横15.4×厚さ1.3cm
重量:404g
ページ数:144
対象:小学高学年から