
<のめりこみ力> と <のたうちまわり力>
史上初、○をつけるだけのドリルが誕生!同じ生き物に○をつけ、集中力・認識力を高めるドリルが発売になります。考案者、あきびんご氏のメッセージをお届けします。
企画・イラスト/あきびんご

「きりんはどこ?」「あっ、いた!」「ぞうは…」。ゲーム感覚で夢中になっているうちに、集中力がぐんぐん高まります。(レベル1より)
創造性とは、新しいものを創り出す力です。創造性は、学校の勉強で身につく力とは別の力ですから、家庭で身につけるしかありません。しかも、小さいときほど身につけやすいようです。
学力や事務の処理能力が車の力とすると、創造性は飛行機の力のようなもので、次元の違う能力といえるでしょう。いわば、鳥になって自由に飛べる力です。
創造的なひらめきはどのようにして起こり、仕事と結びついていくのでしょうか。私の場合は「ひらめかすために試行錯誤する」から始まります。「自然にひらめくのを待つ」なんて甘いものではなくて、ひっかきまわし、のたうちまわってひらめかすのです。

生き物の数はじょじょに増え、最終的には60組まで!
(レベル2より)
まず、紙と鉛筆で、とりとめもなく何かをかいていきます。何かひっかかるものがあれば、とことんひっかきまわしてみます。まるで、警察の捜査のようですね。脳だけなく、手でも何でも使ってひっかきまわします。猫の手も借りたいぐらい。
迷路を試行錯誤して進んでいる感じで、とにかく休まず、しつこくひっかきまわし続けます。こうやってのたうっているうちに、まったく別のことをひらめいたりもします。飛行機づくりを模索しているのに、潜水艦のアイデアをひらめくような感じ。捜査をしていたら別の事件の糸口が見えてくる。
どうやら脳は、あることを考え続けていると勝手に動き始め、本人の知らないところで、何かを考えつくようです。脳が、自分という航空母艦から飛びたって、新しい何かを見つけるのが、 <ひらめき> という感じです。
創造性というと、 <ひらめき> が重要視されますが、それと同じくらい重要なのは、強烈な集中力と作業処理能力です。
たとえば、ジャンボ機は空を飛べる前に、滑走路を300キロメートルのスピードで走れる車でもあるのです。「飛行機はなぜ速いのか?」といえば、速くないと飛べないからですね。発明家のエジソンが「1%のひらめきと99%の汗」といっているのも、このことではないでしょうか。
創造性を育てるには、ひらめき力以前に、離陸力が必要となります。離陸すれば、だれもがひらめくかどうかはわかりませんが、離陸しない限りひらめきはしないでしょう。
著者プロフィール
あきびんご
1948年広島県尾道市生まれ。東京芸術大学日本画卒。絵本に『したのどうぶつえん』<第14回日本絵本賞受賞>『したのすいぞくかん』『あいうえおん』『ぼくとかれんのかくれんぼ』(くもん出版)がある。また幼児教育の研究者として、さまざまな教材・教具の開発を行っている。
離陸するには、集中力というよりも、ゲームに夢中になっているときのような <のめりこみ力> が必要です。学びや仕事にのめりこめる力は、どう育てればいいのでしょう。
「あきびんごの創造性を育てるドリルシリーズ」は、のめりこみ力を育てるために創りました。「紙と鉛筆で、手を使いながらのめりこむ」ことが、長時間できるようになれば、離陸できる可能性も出てきます。
また、自己ベスト記録をめざして、何回も反復していく力も大切です。お勉強なら、5回の反復力があればかなり通用しますが、離陸するには100回の反復力は必要です。試行錯誤の壁を乗りこえる <のたうちまわり力> を育てるには、これぐらいの反復力は不可欠なのです。
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