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2007年9月3日

小さな作家特集


子どもって天才!!

子どもたちって凄い!!

子どもたちの豊かな感性が生み出した数々の絵本。「おはなしエンジェル 子ども創作コンクール」2006年の最優秀賞受賞作品を中心に、小さな作家たちの作品をご紹介します。

“ぼく”のところに“ヘンテコなやつ”がやってきた!!


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敵か、味方か!?なぞのヒーローあらわる!!

 “ヘンテコなやつ”そう彼は、カエルのくせに赤いマント、胸には輝く金の星。その名は、サカサマン! 彼が体の中に入ってくると、思っていることと反対のことをしてしまう。……こんなの信じられない! そして、だんだん本当の“ぼく”が変わり始めた……挑戦することが大事なのだと。


 第7回「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」2006年度小学校高学年・中学生の部−最優秀賞受賞作品です。

講評:天沼 春樹先生
(日本児童文芸家協会理事長・子ども創作コンクール選考委員)

 『サカサマン』は、2006年「おはなしエンジェル 子ども創作コンクール」で、最優秀賞を受賞した作品です。本コンクールは、日本児童文学者協会と日本児童文芸家協会の作家が、“小さな作家たちの創作”をプロの眼をとおして審査するという、異色のコンクールです。ですから、最優秀賞に輝いた作品のほとんどが、絵本として出版される魅力を持っています。選考の過程で、小さな作家たちのもつ発想に驚かされることも、少なくありません。

  赤いマントをひるがえして、さっそうとサカサマンが登場し、「サッカサー!」とさけぶと、“ウジウジした気持ち”や“こまった性格”がひっくりかえされて、もうひとりの自分に変わってしまう。私自身も小学生の頃、チキンハートの自分を変えたくて、上級生にわざとケンカをふっかけたことがありましたっけ。わかるわかるその気持ち! ほんとの自分がカラの中からとびだしたがっている。どこから来たかは知らないけれど、ひとの背中をポンと押し、「校庭のブランコで、逆立ちしてゆれている」サカサマンの後ろ姿に、ほれました。哀愁がただよっているよ、きみ。“アイシュウ”って言葉がわかんなければ、辞書をひいてくださいね。ちなみに作者の海老沢航平さんは、趣味は読書で囲碁二段の腕前でもあるそうです。これまたシブイ!。

  さてさて、こんな魅力的なヒーローは、そうめったにつくりだせやしません。そして、サカサマンにおおあわての“ぼく”もライバルの“テツヤ”も、なんだか私たちのような気がしてくるのです。

  絵本になる途中で、サカサマンのキャラクターを“ひっくりカエル(?)”にしようといったのも、海老沢さん本人だそうです。私は心のなかでさけんでいました。 「これはもうりっぱな作家さあ!」(って、だじゃれですね。)

関連情報

くもん出版の絵本を1冊ずつ特集してご紹介します。

絵本になった「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」最優秀賞受賞作品


『さあちゃんのぶどう』

お庭のぶどうをめぐる、さあちゃんと動物たちのかわいいお話。4歳の女の子の生活体験と心のやさしさが、素直に伝わってきます。(2000年最優秀賞受賞作品)

『川のなかで』

たまごからかえったサケが川を下り、数年後成長して川に戻ってくるまでを、川の石が日記をつけるというユニークなアイデアで描きます。(2001年最優秀賞受賞作品)

『百年たってわらった木』

主人公は百年もいばって立っている、さびしい森の木。遊びに来たリスの会話から、「ありのままの自分が大切」ということに気づきます。(2002年最優秀賞受賞作品)

『ようかいオジジあらわれる』

ようかいオジジには、ひげじょりじょり攻撃と、チュー攻撃があるんだよ。今夜も現われそうだなあ……。家族の愛情をユーモラスに描いた作品です。(2003年最優秀賞受賞作品)

『けんちゃんともぐりん』

お風呂をのぞくと“水もぐら”が泳いでいた!プールもお風呂も嫌いなケンちゃんと、泳げない子の味方、もぐりんが繰り広げる大冒険です。(2004年最優秀賞受賞作品)

『ぶんぶくマッサージチェアー』

いたずら子だぬきが、マッサージチェアーに化けた!?あの「ぶんぶくちゃがま」のたぬきの孫、ポン太が、現代を舞台に大活躍します。(2005年最優秀賞受賞作品)

関連情報

「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」

子どもたちの豊かな感性が訴えます


素直な視点が新鮮です

子どもが書いた作品を紹介します

 環境問題、戦争と平和、昆虫観察、家族、そして友だちなど、子どもたちの興味は尽きません。子どもたちは何を見つめているのでしょうか? 私たち大人が見落としているもの、忘れてしまったものとは何だったんでしょうか…。


 干潟で暮らす、むつごろうのむったんたちの平和がある日、人間たちに奪われた……。長崎県諫早湾の堤防が完成して、失われゆく干潟を見つめた小学生の少女が、生きものへの慈しみをうたう、感動の絵本です。


 中学生の少女がつづる、長崎の山王神社で被爆した、くすの木の苗木をめぐる感動の記録。綿密な調査や聞き取り取材を重ね、読み応えのある作品となっています。*第49回産経児童出版文化賞受賞。


 1人の少年がつづった、3年間のアシナガバチ観察記録。緻密な観察が専門家の注目も集め、各種の賞を受賞しました。ハチに対する愛情や、発見への驚きなどが素直に描かれています。*第50回産経児童出版文化賞受賞。


*以上3作品は、「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」応募作品ではありません。

“創り手”のメッセージ

デザイン的な絵が特徴の絵本作家・グラフィックデザイナーの本信公久さんに、小学生作家、海老沢航平くんとの合作「サカサマン」の制作秘話を語ってもらいました。

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