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2007年7月2日

平和の尊さを考える読み物特集


戦争の悲惨さ、平和の尊さを忘れないために

戦争は、人々にさまざまな影響を及ぼします。ここでは、平和への願いをこめて書かれた3つの読み物を紹介します。家族みんなで、読んでみませんか。


平和の尊さを忘れないために

永井隆の遺児、茅乃の平和への願い。変わることなく…。


長崎の鐘に平和の願いをこめて

 1985年に刊行された『娘よ、ここが長崎です』は、発売当初から大きな話題となりました。小、中学生をはじめとした若い世代だけでなく、幅広い世代の方から、たくさんの反響をいただき、ロングセラーとなっていました。

 本書は、永井隆博士生誕100年にあたって、新装版化したものです。改めていま、著者の筒井茅乃さんが読者に伝えたいメッセージが、巻末につづられています。永井隆博士の遺児である茅乃さんが、戦争の悲惨さ平和の尊さを決して忘れないためにその思いを込めて書いた本書は、いつまでも多くの方に読みつがれていって欲しいものです。


長崎に原爆投下。1945年8月9日に…。


兄・誠一(まこと)さんとともに、病床の父を見守る茅乃さん(提供:長崎市永井隆記念館)

 8月6日の広島に続いて、9日には、長崎市の浦上上空で、一発の原子爆弾がさくれつしました。

 当時長崎医科大学の助教授であった、茅乃さんの父・永井隆博士も被爆し、母・緑さんは亡くなりました。永井博士は自らも重傷をおいながら、必死に被爆者を救護し続けました。病状が進行し動けなくなると、永井博士は病床のなかで、執筆活動を始めました。原爆についての知識もあった永井博士は、著書のなかで、原爆の恐ろしさを訴えました。永井博士は病と闘いながら、13冊の著書を残しています。

 永井隆博士の人に対するその献身的な愛を、兄・誠一さんとともに茅乃さんは純真な目で見つめていたのです。


子どもたちに、いつまでも伝えていきたいこと


子どもたちの未来が、愛と平和にみちた世界でありますように

 茅乃さんが成長し、母親になった時「父母が、私にいろいろとあたえてくれたことを、私は子どもたちに伝えているだろうか」と、自問する時期がありました。どのようにしたら自分の思いが子どもたちに伝わるのか、悩んでいたのです。

 茅乃さんは、幼いころから今日までの体験を本にまとめることで、父・隆が命をかけて訴えた平和への願いを伝えることになるのではないか、と考えるようになりました。その思いで本書が誕生したのです。

 「平和は大切です。戦争はいけません。どんなに小さな生き物でも、生きているからこそ意義のあることだから」。茅乃さんが本書を通して子どもたちに伝えたいメッセージです。


平和への祈りをこめてつづる、自伝的作品


懸命に生き抜く人々の姿が、みずみずしく描かれています

 昭和20年11月、太平洋戦争が終わって3ヵ月、疎開先から帰ってきた「かよ子」を待っていたのは、辛い現実でした。本書より14年前に刊行されたベストセラー『うしろの正面だあれ』(金の星社刊)のその後の「かよ子」を、平和の願いを込めて描いています。


 太平洋戦争がはじまった年、人々は何を思い、どのような毎日を過ごしていたのでしょうか。ときに笑い、怒り、悲嘆にくれながらも、懸命に生きようとした少女たちの日常を通して、戦争の時代を、平和への祈りを込めてつづる、著者の自伝的作品です。


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