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2007年5月1日
国語辞典特集 立命館小学校レポート

立命館小学校 教頭
深谷圭助先生
“辞書引き”で、自ら学んでいける力が
身につきます
“小学1年生からの「辞書」引き”学習法が注目を集める立命館小学校(京都)教頭・深谷圭助先生に、「辞書」引き学習法のねらいや、「辞書」選びのポイント、そして教育にかける思いなどをお聞きしました。
“辞書引き”で、自ら学んでいける力を身につけさせてあげたい。
『1年生から「辞書」を使う目的は、まず子どもが自ら学ぶ、子どもが自分で学んでいける力を身につけさせるためであり、二次的な目的としては、語彙(ごい)力をつける、問う気持ち、問う心を、素直に伸ばしていくためなのです。』(立命館小学校 教頭 深谷圭助先生)。
子どもたちは、「学びたい」という旺盛な意欲を持っています。

拡大
学ぶ意欲があふれる“辞書引き学習”のようす
--小学1年生から「辞書」を使う学習を始めたきっかけは…
深谷先生:“子どもが自分から学ぶ”学習への問題意識から、高学年の社会科で「辞書」を使用したのが最初です。その時に嬉々として「辞書」を引く子どもの姿に出会いました。本格的に「辞書」引き学習を始めたのは、小学3年生に対してでした。当時、「辞書」の学習は4年生から始めることになっていましたが、3年生に引かせてみると、上の学年よりもよく引きました。2年生に与えてみたところ、さらによく引くので、1年生ではどうか、と。学年が下りていきました。
この実践の中で6・7歳は、ことばに関心を持ち吸収する最初のピークであり、「辞書」引き学習を始めるよい年齢だということを確信し、同時に子どもたちは自ら学びたいという旺盛な意欲を持っていることを再認識しました。それが小学1年生から「辞書」を使う学習を始めたきっかけなのです。
いつでも「辞書」を手にできる環境づくりが大切です。

すぐに使えるように「辞書」は、常に手元に…
--家庭での「辞書」活用について保護者の方へのアドバイスをお願いします…
深谷先生:入学前後の子どもたちは、学ぶことに前向きで、学校は勉強しに行くところと自覚していますので、多少背伸びしたことをやらせてもよいと思います。ただし、与え方が非常に重要です。ポイントは、親から与えるというより、子どもが自分から求めることができるようにする必要があります。求めてきた時に、いろいろな対応ができるような環境を用意しておくのです。
親から「勉強にこれ使うといいよ」と誘導するよりも、子どもが自分から学び始めていける工夫をしていただくと良いでしょう。
身近なものから調べ、学ぶということをするとよいでしょう。おうちの方の役割は、何かを調べたり、「辞書」や「事典」を身近に感じさせるような、家庭の環境を用意していただくことです。新聞を読むときに「辞書」を手元においておくなど、いつでも手にできる環境が大事です。子どもの「辞書」の使い方としては、調べるというよりも、「辞書」を見たり読むことが重要です。
自分の「辞書」を持ち、「付箋」を活用することで学習意欲が高まります。

お子さまが使いやすい「辞書」をえらびましょう
--「辞書」選びについてアドバイスをお願いします…
深谷先生:「総ルビである」とか、さまざまな調べ学習に対応できる語彙(ごい)の数が「2万語以上ある」とか、「見やすい字の大きさのサイズである」とか、お値段的にも2千円前後とか、比較的子どもたちが使いやすいものを選んでください。
選ぶポイントとしては、同じ一つの言葉を引き比べてみて、一番腑に落ちた、共感できたものを選ぶとよいと思います。逆に腑に落ちないところから追求が始まる場合もありますので、そういうことも踏まえて選んでいただけたら良いと思います。ひとつの「辞書」だけではなく、いくつかの「辞書」を引き比べて選んでほしいと思います。
「辞書」と同時に「付箋」を用意していただくこともポイントです。引いたことばのページに「付箋」を貼っていくことで、子どもたちの学習の足跡が視覚化されます。それが達成感や、保護者の方にほめていただくことなどでさらに学ぶ意欲の高まりへとつながっていきます。
子どもたちを見つめる事で、教育のさらなる進化を追求したい。

くもんの学習国語辞典
--先生をなさっていて嬉しいこと、これからの夢を
お聞かせ下さい…
深谷先生:子どもたちが一生懸命勉強してくれるのが一番楽しいですね。子どもたちが吸収していく、できなかったことができるようになり、新しい姿を見せてくれる。子どもが変化・成長していく姿に接することが一番嬉しいのです。
教育は、子どもの中から、きちんと見て取り、引き出すことができれば、さらに進化していきます。教育は子どもの中にすべての論理があるという原点に立ち返って実践をひとつひとつ重ねていきたいですね。
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