2005年10月7日
子どもとよむ日本の昔ばなし特集

全12巻
定価:各450円+税
先人からのメッセージを語りつぐ昔話絵本
昔話とは、親から子へ、子から孫へと何代にもわたって、語りついできたもの。わくわくする物語、楽しい物語は、今も、たくさんの子どもたちをひきつけます。これらの昔話を、昔ばなし研究家の小澤俊夫先生が、長年の研究にもとづき、先人からのメッセージを語りつぐ昔話絵本として刊行いたします。

「かさじぞう」より
耳で聞いてわかりやすく、
読み聞かせの第一歩に最適
昔話は、骨組みがしっかりしていて、ストーリーに力強さがあります。昔話の独特の語り口は誰かが一人で考え出したものではなく、多くの庶民が、かわいい孫や子どもに分かりやすく語ってやろうと思っているうちに、いつのまにか磨かれてできてきた語り口です。だから、読んで聞かせるだけで、子どもたちを自然にお話の世界に引きこんでくれます。

昔話にはメッセージが
つまっています
昔話は、子どもの生き方を教えてくれます
近年、子どもをとりまくさまざまな問題が浮上してきました。「いじめ、不登校、きれる子ども、幼児虐待、etc.」。
昔話には、子育ての先輩たちが連綿と語りついで来た「子どもが生きるにはこんなことが必要だよ」「子どもはこんなふうに成長するよ」という、子どもの生き方への想いが、ぎゅっとつまっています。それが、道徳のお話や教訓の物語としてでなく、おもしろいお話として語られ、勇気づけてくれるのです。
たとえば、「子どもとよむ日本の昔ばなし」のなか、「花さかじい」「おむすびまてまて」「こぶとりじい」の3つのお話では、いずれも主人公の他に、いつも人のまねをして失敗をする「となりのじい」が登場します。日本の昔話には多いパターンですが、これらのお話は、「人それぞれ、自分のできること、やりたいことは異なるのだから、いちいち隣の人のことを気にかけて、自分を見失う」ことをいましめています。ここでは「ほんとうはひとりひとり、自分が大切なのだ」というメッセージを投げかけているように感じられます。

「さるかにかっせん」より
シリーズの特長
伝承された語り口をそのまま生かした文章!昔話は、口伝えされ、耳で聞かれてきたので、ストーリーが明快、語り口もシンプルです。たとえば「さるかにかっせん」のように、たくさん登場する登場人物のやりとりを、淡々と語っていきます。物語の最後は
「臼がやねからどすーんとおちてきて、さるはぺったんこになって しんでしまいました」
でおわります。よく考えるとずいぶん怖い場面ですが、その残酷や怖さを、こんな語り口で伝えています。昔話は、残酷な出来事は語るけれども、リアルには語りません。これが、昔話の特徴のひとつであり、長い年月の間に磨きに磨きあげられた文体なのです。昔話は、人が持っているのと同じ程度に残酷さを持っています。子どもは、これらの物語の中で小さな残酷を経験し、ああ、かわいそうなことをしたと思い、自分の残酷性を克服していきます。ですから、これらの特質を知らずに物語の途中を省略したり、話の筋を残酷だということで作り変えた物語は、昔話が本来持っていた物語のながれや、その力を伝えることができなくなるのです。
このシリーズでは、昔話本来の語り口を忠実に再現し、子どもたちに読み聞かせるのに最適な、磨きあげられた文章でおとどけします。

「いっすんぼうし」より
時代性と写実性を考証した絵
昔話は口伝えだったために、もとは絵を必要としないで伝承されてきたものです。しかし、絵はたった一枚の絵でも、見る人に感動を与え、想像をかりたてることができます。
そこで、このシリーズの絵本では、画家の方々にも、昔話本来の語り口を理解してもらい、時代性と写実性を考証しながら、子どもが見て楽しめる絵を描いてもらいました。

ハンディサイズの絵本 全12巻
贈り物に最適! 持ち歩きにも便利!
くり返し読むのに耐えるしっかりした製本のうえに、本体450円のお手ごろな価格を実現!
12冊セットでもお求めやすい価格なので、贈り物にも最適です。小さなお子さまでも持ちやすい、ハンディなサイズです。
プレゼントに最適な「子どもとよむ日本の昔ばなし」12冊セット専用化粧箱入りもご用意いたしました。
子どもとよむ日本の昔ばなし 全12巻
各巻本体450円+消費税
上製本 カバー付き(タテ148mm×ヨコ187mm)
- 「かさじぞう」 おざわとしお/村田みち子・文 篠崎三朗・絵
- 「いっすんぼうし」 おざわとしお/望月みどり・文 田代三善・絵
- 「花さかじい」 おざわとしお/中村とも子・文 福田岩緒・絵
- 「おむすびまてまて」 おざわとしお/松村雅子・文 関屋敏隆・絵
- 「かにかにではれ」 おざわとしお/藤井いづみ・文 夏目尚吾・絵
- 「したきりすずめ」 おざわとしお/小野佳子・文 平きょうこ・絵
- 「こぶとりじい」 おざわとしお/菊地彰子・文 熊田勇・絵
- 「えんまさまのしっぱい」 おざわとしお/小林将輝・文 ささめやゆき・絵
- 「三まいのおふだ」 おざわとしお/松本なお子・文 武富まさえ・絵
- 「へっこきよめさん」 おざわとしお/柄澤香・文 花之内雅吉・絵
- 「さるかにかっせん」 おざわとしお/武藤希代子・文 くすはら順子・絵
- 「ねずみのすもう」 おざわとしお・文 藤本四郎・絵
著者プロフィール
監修・文/小澤俊夫
1930年生まれ。東北大学ドイツ文学科卒。現在、昔ばなし大学/昔ばなし研究所主宰、筑波大学名誉教授。グリム童話の研究から出発し、日本の昔話の収集、研究を行い、口承文芸一般の研究を推進されています。オーケストラ指揮者の小澤征爾氏は実弟。ミュージシャン小澤健二氏はご子息。
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