2005年9月1日
いのちの絵本特集

「いのち」の大切さを
立松和平さんがえがく「いのちの絵本」
生命感あふれる自然と人の生き死にとをからめた文学的な世界。自然をあるがままに受け入れ、自然とともにあゆむことのすばらしさを説くこのシリーズは、子どもから大人まで、読む人の心に訴えかける作品です。この絵本をきっかけに、生き方や自分自身を見つめてみてはいかがでしょう。
どんな苦難も乗り越えることができる「いのち」の力強さ

何事をも乗り越える、人と自然の力強い「いのち」
街のいのち
瞳は小学5年生の冬、病気で母を失ってしまいます。とまどい悲しみにくれる瞳の心に追いうちをかけるかのように、木々は葉を落とし、冬にくすんでいく街。瞳はわらわなくなり、うつむいて歩くようになります。しかし冬を越え、桜の花や新しい芽吹きなど、街は緑を、命を回復させていく。その命の気配を感じながら、瞳の心も少しずつ回復していきます―。
母の死に出会った一人の少女が、悲しみ、とまどい、そして立ち直ってゆく様を通して、「どんなに、悲しいことやつらいことに出会っても、人はかならず立ち直ることができる」ことを伝える物語。
田んぼにも、米にも、すべてのものに「いのち」がある

連綿と続いていく「いのち」の偉大さ、美しさ
田んぼのいのち
賢治さんは50年お米を作っています。でもまだ50回しか作っていない、という1年生の気持ちで、田に苗を植えているのです。過疎、天候不順、奥さんの病気など、賢治さんには様々な問題がふりかかります。それでも米作りの作業は変わらず、黄金の稲穂を見ながら賢治さんは、来年も同じように米作りをしようと思うのでした―。
米作りの1年を通して、自然の命をえがく第2弾。大地に根ざした老夫婦の米作りの物語を通して、人、田んぼ、米、すべてのものにみなぎる命を伝えます。
3人の少年、川の生き物、そして川そのものの「いのち」

川にあふれる様々な「いのち」と少年たちのふれあい
川のいのち
悟と雄二は小学6年生。教室ではぱっとしない2人も、川では生き生きとした「川ガキ」として君臨するのです。川で過ごす小学校最後の夏休み、雄二は淵にすむ大ゴイを、悟は川の上を飛ぶトンボの王様オニヤンマをつかまえることを心に決め、暇さえあれば川へとでかけます。そこに少しひ弱な真人もくわわって―。
少年たちの夏を、川に生きる命とともにえがく第3弾。命のあふれる川を舞台に、きらきらとかがやく3人の少年たちの夏をえがきます。
けやきの大木と人間たちの「いのち」の営み

自然と人間、ともに支えあって生きている「いのち」
木のいのち
街の真ん中に、つんとのびあがるように、1本のけやきの木がたっていました。いつも変わらずそこにいるけやきに励まされながら、主人公の千春は生きていきます。大人になり、子どもができ、やがて千春の命が終わっても、けやきは少しずつ成長をつづけながら、そこにたっています―。
立松ワールド第4弾、2005年9月下旬刊行予定の最新作です。街の真ん中にたつけやきの大木と、それに励まされながら、ときには励ましながらともに生きていく千春や周囲の人間たちの命をえがきます。
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