2009年1月5日
「へんしんライブラリー」シリーズの編集担当者に聞く!

楽しい読書で、新しい発見を…!
楽しく読める小学生向け読み物『へんしんライブラリー』シリーズが、5冊同時に刊行されました。編集担当者のこのシリーズによせる思いをお届けします。
くもん出版 編集部 児童書チーム 長谷総明

「朝の読書」に、オススメします
ただ楽しいだけの物語で良いのだろうか!?
現在小学生の読書率は大変向上しています。「朝の読書」の実施校は、小・中・高あわせると、約26,000校、小学校での実施率は73%という報告がなされています。また、2008年度学校読書調査では、小学生が1ヵ月に読む本の冊数は平均11.4冊になりました。
これらの数字を見ると、最近の小学生は本を読んでいるという感は否めないのですが、具体的に読書の中身を見ると、ゲーム的性格の強い書籍や、怪談ホラー、オカルトを背景に超能力を持った主人公の登場する読み物が主流です。いったん、はまってしまうと、この種のシリーズにとどまって読む傾向が強く、本来、読書を通して知ってほしい多様な価値観や、自然や社会、人間に対するまなざしなどに触れることがなくなるのではないかと危惧を覚えていました。伝記も読まれてはいますが、すべて漫画のシリーズなのです。
今まで気づかなかった価値観や人間観、自然観にふれて欲しい!
このような傾向が続く限り、読書の幅が広がらないのではないか、物語世界はもっと多様で面白いものがあるし、もっと身の回りの家族や友だちや生き物などに目を向けてほしいという思いをどのようにして伝えられるか……。今、子どもたちに興味を持って読んでもらえるテーマは何かと考えたときに、この「変身」というテーマにたどりつきました。
人はだれも「何かになってみたい」「もし何々だったら…」という思いを持つことがあるのではないか。そんな願望や憧れが叶ったとき、あるいは突然意外なものに変身してしまい、思わぬ展開が待っている話ならば、子どもたちは興味をもって読んでくれるのではないか。しかし、読後感が単に「怖かった」「面白かった」ではなく、今まで気づかなかった価値観や人間観、身のまわりの人たちとの関係を見直すきっかけになるような読み物を書いてほしいと作家の方々に伝えました。
表題作5編を原稿段階で、27名の小学生 (4年〜5年) に読んでもらったところ、みな「すごく面白かった」という感想と同時に上記の編集担当の思いも通じた感想をいただけることができました。
子どもたちが大好きな「へんしん」をテーマに、読書の世界へ!
各巻ごとに変身するテーマを設定しています。
1巻『真夜中のホラー大会』:人間が哺乳類以外の動物、虫など動物に変身
2巻『世界一しあわせな鼻くそ』:人間がその他の物 (石、土、草花など) に変身
3巻『ブタのたたり』:人間が動物 (特に犬猫その他の哺乳類) に変身
4巻『ヒーローはだれだ』:人間が自分以外の人間 (友だち、兄弟姉妹など) に変身
5巻『魔女の話し相手』:動物その他が人間や他の物や生き物に変身
*このシリーズでは、各巻10編を収録していますが、内2編は小学生が書いた「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」入賞作品です。
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