2005年7月1日
「さんかくたんぐらむ」の制作担当者に聞く!

子どもが夢中で遊ぶ姿が、制作の原点に
直角二等辺三角形の木製ピースだけを使い、様々な形を作ることができる、図形パズル「さんかくたんぐらむ」。小さなピース1つ1つにこめられた、制作担当者の熱い思いを聞きました。
くもん出版 編集部 編集チーム 山内 栄一

ピースは硬質で傷がつきにくい、無垢のブナ材を使用。
子どもが夢中で遊ぶ姿が、制作の原点に
--この玩具はどんな風にして生まれたのですか?
山内:くもん出版には、7種類のピースを組み合わせて遊ぶ「たんぐらむ」という商品がありますが、おかげさまで、3歳〜大人まで幅広い年齢の方々に、ご愛用いただいています。
そのなかで「さらに低年齢向けの、レベルのやさしいものがほしい」という要望があがりました。また私自身、子どもたちが夢中で遊ぶ様子を見ているうちに、もっと年齢が下の子にも図形の面白さを知ってほしい、図形に親しむ機会を作ってあげたい、という思いが強くなりました。そこで、より小さな子どもたちにも、図形を組み合わせて楽しく遊べる玩具を考え始めたのです。

ガイドボードの原型となった、
最初の試作品。
玩具制作の難しさとその魅力
--制作はどのように進んだのですか?
山内:デザイナーさんからも提案をいただき、私の案も含め内容を詰めました。制作中は、三角形を様々に組み合わせ「どんな形ができるか」ばかり考えていたなあ。そして生まれた何十もの形の中から、形がわかりやすいものを厳選しました。

ヒアリングや検討を重ね、精度を高めた現在のガイドボード。
私は、それまで主に、学習参考書の編集をやっていて、そのときが初めての玩具制作でした。最初はその違いに戸惑いました。例えば、試作品のヒアリング。いくら「ためになる」「良いものだ」と言ったところで、子どもたちが楽しく遊べなければダメですから。ヒアリングの結果、企画を一から考え直さなければならないこともしばしば…。(笑)
逆に、イベントなどで子どもたちが遊んでくれるのを直接見られるところは、大きな魅力ですね。書籍だと使われるところを見る機会がほとんどないので。子どもたちが自分の制作したもので、夢中になって遊ぶ姿を見るのはやっぱり嬉しいですねえ。

制作中は、常に頭の体操をしている状態でした。(笑)
自力で出来た喜びが、大きな達成感に!
--お使いいただくみなさんに、最後にひとこと!
山内:三角形のピースがガイドボードにカチッとはまったとき、子どもたちは「できた!」 とにこにこします。この達成感が、子どもたちを夢中にさせるのでしょう。そうやって夢中で遊びながら、知らず知らずのうちに図形感覚を身につけてほしいと思います。
この図形感覚は、将来的には、例えば数学の図形問題などにも役立ってきます。図形問題は、覚えるものではなく、その図形がパッと頭に思い浮かべられるかどうかなんですね。楽しい遊びからこうした力の土台を育てるのは大事です。
また、お母さん、お父さんとのコミュニケーションも大きなカギになります。一緒に遊びながら、がんばりをほめてあげたり、出来上がった図形を見ながら色々話をしたり。お子さまがわからない時には、答えを教えるのではなく、ヒントを与えてあげてください。あきらめずに「自力で出来た」という喜びは、大きな達成感となって、子どもたちのやる気を育んでくれるはずです。
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