2005年2月1日
「小学ドリル」の編集担当者に聞く!

子どもたちの視点と歩幅に合わせて
1989年の発売以来、小学生向けドリルのパイオニアとして、現在も多くの方にご愛用いただいている「くもんの小学ドリル」。編集担当者に、制作にこめた熱い思いを聞きました。
くもん出版 編集部 編集チーム 相原 正明 難波 栄
つまずかずに、すらすら学習できるドリルを
--開発の目的は?

絶対力がつく。校正をしながら何度も思いました。
相原:勉強の苦手な子どもたちが、つまずかずにすらすら学習できることによって、できる喜びを知り、自信をつけ、「計算って楽しい」「勉強って面白いものなんだ」と思ってもらいたい。そして基礎学力をしっかり身につけてほしいということでした。そこでまず第1弾として「計算シリーズ」12点が刊行され、現在は11シリーズ66点にもなりました。
難波:開発にあたっては、編集部と公文教育研究会の「公文式教材」制作部署がタッグを組みました。公文式の算数教材を基盤に、45年にわたって学習する子どもたちを見続けてきたそのノウハウを、市販向けのドリルに存分に生かして制作したのです。
相原:とはいえ、公文式教材と全く同じという訳ではありません。市販向けドリルだからこそ果たせる役割を模索しながら、算数でいえば「九九」や「文章題」、国語なら「漢字」や「作文」、「書写」といった教材にはない新しいジャンルにも取り組んできました。

表紙は、同じキャラクターが成長していくイメージです。
難波:読者の方から「やさしい」「1日であっという間に終わった」という声をよくいただきます。逆に「難しい」「できなかった」というものはほとんどありません。これはドリルがすらすら楽しんでできるものになっているという証し。やりとげたという自信が、次へ次へと自ら進んで学習する原動力になっているのだと思います。
子どもの思考の流れにそって
--くもんのドリルはどこが違うのでしょう?

特色ある問題配列や、きめ細かいステップ。
相原:例えば、たし算の問題ですが、途中1箇所だけに答えのなぞりをさせるところがありますね。「間違いじゃないの?」とよく問い合わせいただくのですが、これこそがくもんのドリルの特長。普通の感覚では、最初にあるものだと思うかもしれません。見た目にもその方がきれいですしね。(笑)でもそれではダメなんです。
もちろん問題にもよりますが、学習の流れの中で、子どもたちがつまずくところ、ひっかかるところを分析し、その要所要所に子どもの気づきの手がかりを入れている訳です。そうすることで、子どもは直感的に問題の解き方に気づき、学習の流れをさまたげることなく、すらすら進めることができるのです。
難波:導入も特徴的だと思います。例えば「体積」のところ。(「6年生の数・量・図形」より)まずは公式を覚えるところから…と考えるかもしれません。「立方体の体積=1辺×1辺×1辺」というふうに。けれど、このドリルでは公式からではなく、まず立方体を示し、その答えをなぞらせます。そして立方体を2つ、3つと増やしていく。解きながら、次の答えが直感でわかるようにできているのです。
まず体積というものを感覚として身につける。だからその後出てくる理屈が、腑に落ちる。そしてどんどん自分で進んでいける。

「自信がついた」「一人でできた!」全国からの嬉しい声。
相原:こういうところにも「公文式教材」のノウハウが凝縮されています。さまざまな子どもたちの学習状況を見続けるなかで蓄積された、いわば“子どもたちの思考の流れ”。この流れにそって、学習の流れを作り、そこから導入や一問一問の配列が決まってきます。一見「?」と思われるところも、やってみると、その意図がわかっていただけると思います。
子どもたちに“できる喜び”を
--読者のみなさんに、最後にひとこと!
難波:かんたんな問題であっても、できて当然なんてことはありません。子どものがんばりはいつだってすごい! 今後も、子どもたちの視点と歩幅に合わせて制作していきます。
相原:来年度に向け、新シリーズも準備中です。「くもんの小学ドリル」で、ひとりでも多くの子どもたちに“できる喜び”を味わってほしい。心からそう思います。
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