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2008年5月1日
Vol.34『いろいろじゃがいも』

ご好評をいただいている『いろいろたまご』『いろいろごはん』のシリーズ第3弾『いろいろじゃがいも』が、4月に刊行されます。保育園園長で絵本作家の徳永満理さんの読み聞かせレポートをお届けします。
作:山岡ひかる
「いろいろじゃがいも」読み聞かせレポート 徳永満理

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「じゃがじゃが じゃがいも なにに なる?」みんなが大好きな定番料理がつぎつぎ登場!
表紙を見せると、読み手が読む前に「いろいろじゃがいも」と声をそろえて読みながら座り直すみんな。「じゃがいものえほん?」「どんなんかな?」と興味津々のつぶやきが聞こえてきます。
じゃがじゃが じゃがいも なにに なる?
どっぷん ごとごと ぐーつぐつ
「なにかな?」「ポテトサラダかな?」「………」「わかった じゃがばたー!」
「どうしてわかったの?」と聞くと、「おかあさんも そうしとったから」と、こうちゃん。「でも うちは でんしレンジで チーンしてる」と、お料理の話に花が咲きます。
「フライドポテト!」「にくじゃが!」「ポテトサラダ!」と、読むごとに即答する子どもたちのテンションは、上がる一方です。そして、最後は「コロッケ!」。答える子どもたちの声のそろっていること。
そのとき、みゆちゃんがそばに来て、耳元でそーっとささやきました。「こんど みゆのおたんじょうびに コロッケ つくるねん」。
そうなのです。わが園では、クラスの友だちのお誕生日のその日に、クッキングをします。2歳児から、包丁を使わない料理を楽しみ、3歳児からは包丁や火の使い方の練習をしていきます。4歳児、5歳児になると、3品ほどの献立を分担して作るようになるのです。

プロフィール
徳永満理
福岡県出身。保育士として勤務後、1982年におさなご保育園園長に就任し、現在に至る。兵庫大学非常勤講師、兵庫子どもと絵本の会顧問。絵本作家としても活躍している。著書に『絵本で育つ子どものことば』(アリス館)、共著に絵本「ゆうちゃん」シリーズ(アリス館)ほか多数。
一方的に食べさせるだけでなく、「作って食べる、みんなで食べる」ことにこだわっているのは、子ども自身が食の主人公になり、食を通して、人間らしく生きていく力を身につけて欲しいからです。食材という「いのち」の形に五感で触れること、頭を使って段取りを考え、出来上がりを楽しみに待つこと、季節の実りや伝統的な行事を楽しむこと。作って食べる過程の中に、大切なことがたくさん潜んでいます。家庭でも、食事作りのお手伝いや食卓での会話から、食を通した親子のコミュニケーションを深めていきたいもの。この絵本は、そんなきっかけにもなってくれるかもしれません。
食べることも、作ることも大好きな子どもたち。みゆちゃんのお誕生日に、きっと、絵本に負けないくらいおいしいコロッケを作ってくれることでしょうね。
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