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2007年7月2日
Vol.29『いろいろたまご』『いろいろごはん』

「たまご」と「ごはん」がいろんな料理に変身する‘おいしい’絵本が2冊揃って7月に刊行です。兵庫県のおさなご保育園園長、徳永満理さんの読み聞かせレポートをお届けします。
作:山岡ひかる
『いろいろごはん』読み聞かせレポート 徳永満理

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「ごはんよ ごはん なにになる?」みんなの大好きなあの料理に大変身!
赤ちゃんが、生まれてから一番はじめに口に入れるものはお母さんのおっぱいです。その次は、たいていの場合はおもゆです。そんなふうに、赤ちゃんのときからずっとなじんでいるお米の味は、子どもたちに安心感をもたらしてくれるようで、ごはんはいろいろな食べ物の中でも、ことさらに好きなように思います。その大好きな「ごはん」が、いろいろになって登場するのですから、子どもたちにとってはたまりません。
ほかほか ごはん ふっくら ごはん
なにに なるかな いろいろ ごはん
と読みはじめると、「ごはんや」「たべたいな」とみんなすぐに引きこまれていきます。
ごはんよ ごはん なにに なる?
ぎゅうぎゅう まきまき ころりんこ
のりを巻いているおにぎりの絵を見ながら、ゆうりちゃんがつぶやいています。「さむいからきせてもらってるんや」。「そうやね!」と、おにぎりの身になっているかわいいことばにこたえながら、気持ちを感じとる力が育っているなあとうれしくなります。
なったよ なった
ころりん おにぎり こーろころ
またまた、ゆうりちゃんのつぶやきが聞こえます。「おむすびは、むかしのひとがたべるねん」。この1年、いろんな絵本を読んだ中に、「おむすびころりん」もあったので、それを連想したのでしょう。「おにぎり」と聞いて、そんなことを考えているとは、びっくりしました。ことばの意味をしっかり考えはじめた2歳児さんらしいつぶやきです。
のりまきに入っている具を、ひとつずつ「これは?」と指さすと、「たまごやき」「きゅうり」はみんなすぐわかりました。でも、かんぴょうやでんぶは……??「こんど、みせてあげるね」。知っているものの名前も増えてきたけど、まだまだ知らないものも多い2歳児さんたち。絵本の中と、生活の中を行ったり来たりすることで、ことばの世界はもっと豊かになってゆきます。

プロフィール
徳永満理
福岡県出身。保育士として勤務後、1982年におさなご保育園園長に就任し、現在に至る。佛教大学・兵庫大学非常勤講師、兵庫子どもと絵本の会顧問。絵本作家としても活躍している。著書に『絵本で育つ子どものことば』(アリス館)、共著に絵本「ゆうちゃん」シリーズ(アリス館)ほか多数。
「にんじん!」「ベーコン!」「グリーンピース!」と、チャーハンの中の具のあてっこも楽しみました。
読みおわったあとは、ひとりひとり食べたいごはんをリクエストして、まねっこ遊びのはじまり。おすしまでひととおり、食べるまねっこをして、「おなか いっぱーい!」とさけんだまりなちゃんの瞳は、幸せそうに輝いていました。
ことばを実際に見ていることから切りはなし、想像の世界を楽しみ始めた2歳児さんたちのイメージ力を、めいっぱい引き出してくれた絵本です。
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