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くもん出版トップ > 絵本のたから箱 > Vol.22『子どもとよむ日本の昔ばなし ぶんぶくちゃがま』

2006年12月1日

Vol.22『子どもとよむ日本の昔ばなし
ぶんぶくちゃがま』

ご好評いただいている「子どもとよむ日本の昔ばなし」シリーズの第2期が11月に刊行となりました。『ぶんぶくちゃがま』の再話者、志村由紀子さんのメッセージをお届けします。

さいわ:おざわとしお・しむらゆきこ
え:はせがわともこ

再話者のことば  しむらゆきこ    


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たぬきが、くれんくれんと3回でんぐりがえしをすると……。

 この「ぶんぶくちゃがま」は、宮城県登米郡(とめぐん)で語られた、昔ばなしをもとに再話したものです。

 再話の際に、いちばん苦労したのは、土地のことばでした。たぬきがささやく「いてっちゃ こぞうこぞう」の「ちゃ」や「さっと みがけ」の「さっと」のニュアンス、宮城の方に聞くやら、方言辞典を引くなどしてみましたが、共通語に直すと違う印象になってしまいます。

 また、主人公の「ぶっぽげ」という名前も迷ったすえに残すことにしました。日本方言辞典によると、「ぶっぽーげる」は、「ばくちに負ける。そのためにとり乱したり、みすぼらしくなる」とあります。つまり、宮城の方が聞けば、「ぶっぽげ」という名前からその男の生き様まで伝わるのです。

再話者プロフィール

志村 由紀子
大阪府生まれ。
語り手。「金沢おはなしの会」「あすなろ文庫」「金沢に豊かな学校図書館を願うボランティアネットワーク」所属。金沢昔ばなし大学実行委員。地域の図書館・保育園・小学校・福祉施設などでボランティア活動に従事。

 小澤俊夫氏がいうように、「昔ばなしを語るとき、伝承されてきた文化を背おって子どもたちの前に立つ」という意味にふれた気がしました。

 子どもたちにわかるように昔ばなしを伝えていくと同時に、ことばがそれぞれの地域や民族の文化を背おっていることを、心にとめておきたいと思います。

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