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2006年11月1日
Vol.21『子どもとよむ日本の昔ばなし
ももたろう』

ご好評いただいている「子どもとよむ日本の昔ばなし」シリーズの第2期が、今月11月に刊行となります。『ももたろう』の再話者、長崎桃子さんからのメッセージをお届けします。
さいわ:おざわとしお・ながさきももこ
え:こばやしゆたか
再話者のことば ながさきももこ

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鬼が島へ向かう桃太郎たち。絵巻物のように流れる一場面。
この「ももたろう」は、長野県下水内(しもみのち)郡で語られた昔話を再話したものです。桃太郎はとても有名な話であること、全国各地にたくさんの話が伝わっていることから、どの話を絵本にするべきか、じっくり検討しました。
一般的には、鬼を退治した桃太郎が宝物を持ち帰る話が多いので、この桃太郎は少し地味に感じられるかもしれませんね。でもわたしは、悪い鬼を退治するという目的を果たすだけで帰ってくる、シンプルなこの桃太郎も好きです。
また、小林豊さんが描く桃太郎の世界には奥行きがあり、見れば見るほど引きこまれていきます。桃が流れてくるときの、ごっくりごっくり、ぷいこぷいこなどの擬音語は伝承された形のまま残しました。ぜひ声に出して、音の響きも楽しんでください。
著者プロフィール
さいわ:長崎 桃子
東京都生まれ。
保育園勤務を経て、小澤昔ばなし研究所所員。同再話研究部員。論文「グリム童話における成長する主人公」。
子どもたちは、どこかでまた別の「ももたろう」のお話と出会うこともあるでしょう。そのときには、どちらが正しいとか正しくないではなく「こんな桃太郎もあるんだね」と受けとめて楽しんでもらえればうれしいです。
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