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くもん出版トップ > 絵本のたから箱 > Vol.10『ちきゅうはみんなのいえ』

2005年10月7日

Vol.10『ちきゅうはみんなのいえ』

自然の恵みのすばらしさ、ともに生きる命の尊さを描く地球の絵本が刊行されました。子どもたちの“科学の芽”を育む1冊として、平井崇子さんに解説をしていただきました。

ぶん:リンダ・グレイザー
え:エリサ・クレヴェン
やく:加島 葵

自然の神秘や生きものの不思議に感動する心   平井 崇子


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子守歌のようなやさしい言葉とページの隅ずみまで描きこまれた絵が伝える地球の詩。

  限りなく広い宇宙の中で、水と空気につつまれた天体、地球。もし今よりも太陽から遠かったり近かったりしたら、今の地球はなかったでしょう。まれに見るよい条件にめぐまれた天体、それが地球です。40億年ほども前、海の中に生命が誕生してから、長い進化の道を経て、今日に至っています。ですから、今この地球上の生物はみな、厳しい自然環境を生きぬいてきたすぐれもので、この瞬間をともに生きる貴重な仲間たちです。その中の一種に過ぎない人間が短期間に地球を大きく変化させているのです。この生命あふれる大地と空気と水は決して私たちだけのものではありません。ともに生きるみんなのものです。

 『ちきゅうはみんなのいえ』は、生命の躍動する地球を一つの大きな家に見立てた生命賛歌の絵本で、私たちが仲間とともに生きていることの大切さを教えてくれています。絵本を開くと、自然の恩恵をうけて生きている動物や植物、人間の姿が描かれ、生きる喜びや幸せが画面からこぼれ落ちてくるようです。ページをめくりながら、きっと子どもたちのやわらかな心は、命をいとおしいものだと感じてくれることでしょう。

解説者プロフィール

平井 崇子
お茶の水女子大学理学部化学科卒。(株)日立製作所中央研究所で研究に携わった後、科学読物研究会に入会。20年以上にわたって科学の本の普及に努める。東京都小金井市で小学生のための「かがくくらぶコスモ」を主宰。「子どもと科学をつなぐ会」を仲間と結成し、『読んでみない? 科学の本』『子どもと楽しむ科学の絵本850』を編集。また科学の本や科学遊びの講演などで幅広く活躍中。

 今、子どもたちは忙しすぎて、林の中のひんやりとした空気を感じたり、生きものに接したりする機会が少なくなっています。けれども、本来子どもは、生まれながらにして、自然の神秘や生きものの不思議におどろき、感動する感性をもっています。

 さあ、外に出てみましょう。本での感動と実体験が結びつけば、その感性はさらに育ちます。大人より目線の低い子どもは、自然の中でたくさんの発見をします。お母さんお父さん、どうぞせかさないで、そっと見守ってくださいね。わからないことがあれば、子どもと一緒に「不思議だねー」と感動したり、本で調べたりすればよいのです。それは決して難しいことではありません。大人にとっても楽しいことですから。

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